その他 舌の付け根「舌本」の役割
舌本とは、舌の最も奥に位置する部分、すなわち、舌の付け根のことを指します。口を開けて鏡で見てみると、舌の大部分は自由に動き、形を変えることができますが、奥の方は動きません。この動かない部分が舌本です。舌のほとんどは筋肉でできていますが、舌本は舌骨という馬蹄形をした骨にしっかりとくっついています。この舌骨は、あごの下にある喉仏のすぐ上に位置しており、舌を支える土台のような役割を果たしています。舌は、食べ物を飲み込む時、言葉を話す時、唾液を飲み込む時など、絶えず複雑な動きをしています。このような繊細な動きは、舌本と舌骨の連携があってこそ可能になるのです。舌本は、様々な筋肉が付着する場所であるため、舌の運動の起点とも言えます。例えるなら、舌全体の動きを操る司令塔のような役割を果たしていると言えるでしょう。舌本は、普段は意識することが少ない奥まった場所にありますが、実は健康状態を知る上で重要な部分です。東洋医学では、舌診といって舌の様子を見て体の状態を判断する方法があります。舌の色、形、苔の様子などから、体内の気の巡りや、水分代謝、臓腑の働きなどを推察することができます。舌本は、特に体の奥深い部分の状態を反映しやすいと言われています。そのため、舌本の状態を注意深く観察することは、健康管理の一助となるでしょう。
