その他 おへその周りの動悸:臍傍悸とは?
おへその周りで感じる、心臓とは違うドキドキ、気にしたことはありますか?医学ではこれを「臍傍悸(さいぼうき)」と呼び、おへその周りの、臍傍部と呼ばれる場所で感じる拍動のことです。この拍動は、心臓の鼓動とは異なり、速く、力強い脈動として感じられることが多いです。実は、健康な方でもこの臍傍悸を感じることがあります。特に痩せている方や、お腹の筋肉が薄い方は、お腹の中心を通る太い血管「腹部大動脈」の拍動を臍傍部で感じやすいです。これは体質的なもので、心配はいりません。まるで川のせせらぎが聞こえるように、体の中の大きな血管の流れを感じているだけなのです。しかし、いつも脈動を感じたり、ドキドキが激しかったり、他の症状を伴う場合は、病気が隠れている可能性があります。例えば、お腹の中で血管がこぶのように膨らむ「腹部大動脈瘤」の場合、拍動とともに痛みを感じることがあります。また、一部が狭くなる「腹部大動脈狭窄」では、下半身への血流が悪くなり、冷えやしびれなどの症状が現れることもあります。さらに、胃や腸の病気、例えば胃潰瘍や腸炎なども、おへそ周りの拍動として感じられることがあります。安静にしている時でも常にドキドキを感じたり、痛みを伴う場合は特に注意が必要です。このような場合は、自己判断せずに、早めに医師の診察を受け、適切な検査を受けることが大切です。普段から自分の体に関心を持ち、少しでも異変を感じたら、専門家に相談することで、大きな病気を未然に防ぐことができます。
