月経の悩み:経血が少ない時の対処法

東洋医学を知りたい
先生、『月經澁少』ってどういう意味ですか?漢字が難しくてよくわからないです。

東洋医学研究家
『月經澁少』は、生理はきちんと毎月来るんだけど、出血の量がいつもより少ない状態を指す言葉だよ。

東洋医学を知りたい
つまり、生理が来ないわけではないけれど、量が少なくなっているということですね。どれくらい少なくなったら『月經澁少』と言うのですか?

東洋医学研究家
そうだね。普段の生理の量と比べて明らかに少ない場合にそう言います。普段より少ないなと感じたら、一度診察を受けてみるのがいいでしょう。
月經澁少とは。
決まった周期で生理が来るものの、いつもの生理よりも血の量が明らかに少ないことを東洋医学では『月經澁少』といいます。
月経量が少ないとは

月経は女性の健康を映す鏡であり、その状態を把握することは大変重要です。通常、月経周期は25日から38日とされていますが、この期間はあくまで目安であり、個人差があります。周期が多少前後しても、すぐに病気を疑う必要はありません。しかし、経血の量が少なく、それが続く場合は注意が必要です。
一般的に、月経全体の出血量が20ミリリットルに満たない場合、「月経量が少ない」状態、つまり漢方医学では「月経澁少(げっけいしゅうしょう)」と呼ばれます。これは、生理用ナプキンを一日2~3枚程度しか使わない量に相当します。少量の出血がだらだらと続く、あるいは、ほとんど出血がないといった場合も、月経量が少ない状態に含まれます。このような状態が続く場合は、体に何らかの不調が起きている可能性があります。
月経量が少ない原因は様々ですが、大きく分けて体質的な要因と病気による要因の二つが考えられます。体質的な要因としては、生まれつき子宮や卵巣の発育が不十分である場合や、冷え性で血の巡りが悪い場合などが挙げられます。また、過度なダイエットや偏った食事、精神的なストレスなども月経量に影響を及ぼすことがあります。病気による要因としては、子宮内膜の炎症や子宮筋腫、ホルモンバランスの乱れなどが考えられます。
月経量が少ない状態が続く場合は、婦人科で診察を受けることが大切です。医師は問診や内診、超音波検査などを通して原因を特定し、適切な治療を行います。原因によっては漢方薬やホルモン剤などが処方されることもあります。自己判断で放置せず、専門家の助言を仰ぐことで、安心して適切な治療を受けることができます。月経に関する悩みは一人で抱え込まず、相談することが大切です。婦人科以外にも、女性相談窓口など、様々な相談窓口があります。信頼できる人に相談したり、専門機関に連絡したりすることで、心身の負担を軽減し、より良い解決策を見つけることができるでしょう。

原因と症状

月経の出血量が少なくなることは、医学的には「過少月経」と呼ばれ、様々な要因が考えられます。正常な月経の出血量は、個人差はありますが、一般的には20~140ml程度と言われています。ご自身の月経の出血量が極端に少ないと感じる場合は、一度婦人科で相談することをお勧めします。
過少月経の原因として、まず考えられるのはホルモンのバランスの乱れです。ホルモンバランスは、月経周期や出血量を調整する重要な役割を担っています。ストレスや過労、不規則な生活習慣、急激な体重の変化などは、ホルモンバランスを崩し、過少月経を引き起こす可能性があります。
また、子宮や卵巣の機能低下も原因の一つです。子宮内膜が十分に厚くならない場合や、卵巣から分泌される女性ホルモンの量が不足している場合、月経の出血量が少なくなることがあります。特に、思春期や更年期には、ホルモンバランスが不安定になりやすく、過少月経になりやすい傾向があります。
過度な食事制限や無理なダイエットは、体に必要な栄養素が不足し、ホルモンバランスの乱れや子宮内膜の成長不良につながる可能性があります。健康的な食生活を心がけることが大切です。
さらに、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系の疾患が隠れている場合もあります。これらの病気は、月経痛や月経不順、不正出血などの症状を伴うこともあります。月経量が少ないことに加えて、他の症状もみられる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
貧血も過少月経と関連していることがあります。長期間の過少月経によって、鉄分不足となり、貧血を引き起こす可能性があります。貧血は、倦怠感やめまい、動悸などの症状を引き起こすため、注意が必要です。
自己判断で市販薬などを服用するのではなく、まずは医療機関を受診し、医師の診察を受けることが重要です。適切な検査と診断によって、原因を特定し、適切な治療を受けることができます。

東洋医学の見方

東洋医学では、月経は体の状態を映す鏡と考えられています。西洋医学では月経は子宮の現象として捉えられますが、東洋医学では体全体の調和、特に「血(けつ)」の流れと密接に関係すると考えます。この「血」は、西洋医学でいう血液とは少し異なり、全身を潤し、栄養を与え、生命活動を支えるエネルギーのようなものと捉えられています。いわば、私たちの生命力の源泉と言えるでしょう。
月経の量が少ない、つまり月経過少は、この「血」が不足している「血虚(けっきょ)」の状態、あるいは「血」の流れが滞っている「おけつ(瘀血)」の状態を示唆しています。体に必要な「血」が不足すると、体全体のエネルギーが不足し、疲れやすさ、めまい、冷え、寝つきが悪い、肌の乾燥など、様々な不調が現れます。さらに、「血」がスムーズに流れずに滞ると、生理痛や月経周期の乱れといった月経トラブルにも繋がります。
東洋医学では、これらの症状を改善するために、一人ひとりの体質や症状に合わせて漢方薬を処方したり、鍼灸治療を行ったりします。漢方薬は、生薬の組み合わせによって体の内側から「血」を補ったり、流れを良くしたり、体を温める作用があります。また、鍼灸治療は、経穴(ツボ)と呼ばれる特定の部位に鍼を刺したり、お灸で温めたりすることで、「血」の流れを促進し、体のバランスを整えます。どちらも、根本的な体質改善を目指し、自然治癒力を高めることで、月経のトラブルだけでなく、体全体の健康を促すことを目的としています。そして、普段の生活習慣、特に食事にも気を配る必要があります。体を温める食材を積極的に摂り入れるなど、養生法を取り入れることで、より効果的に体質改善を図ることができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月経のとらえ方 | 体全体の調和、特に「血(けつ)」の流れと密接に関係 |
| 「血(けつ)」とは | 全身を潤し、栄養を与え、生命活動を支えるエネルギー。西洋医学の血液とは異なる。 |
| 月経過少の原因 | 「血虚(けっきょ)」:血が不足している状態 「おけつ(瘀血)」:血の流れが滞っている状態 |
| 血虚・瘀血の症状 | 疲れやすさ、めまい、冷え、寝つきが悪い、肌の乾燥、生理痛、月経周期の乱れなど |
| 東洋医学的治療法 | 漢方薬:生薬の組み合わせで血を補い、流れを良くし、体を温める 鍼灸治療:経穴(ツボ)への刺激で血流を促進し、体のバランスを整える |
| 治療の目的 | 根本的な体質改善、自然治癒力の向上、体全体の健康促進 |
| 養生法 | 体を温める食材を摂るなど、生活習慣の改善 |
日常生活での注意点

月経の量が少なく、お悩みの方も多いことでしょう。月経の量は、体質だけでなく、毎日の暮らし方にも大きく左右されます。そこで、月経量が少ない状態を改善するために、日常生活で気を付けるべき点について詳しくお話ししましょう。
まず、食生活の改善は非常に大切です。体に必要な栄養が不足すると、月経にも影響が出ることがあります。特に、血液を作るのに欠かせない鉄分は意識して摂るようにしましょう。レバーやひじき、ほうれん草などに多く含まれています。また、体の組織を作るタンパク質も重要です。肉や魚、大豆製品などをバランス良く食べましょう。さらに、体の機能を調整するビタミン類も必要です。新鮮な野菜や果物を積極的に取り入れましょう。偏った食事にならないよう、色々な食材を満遍なく食べるよう心がけてください。
次に、体を冷やさないようにすることも大切です。冷えは血行を悪くし、月経量が少ない原因の一つと考えられています。特に、夏でも冷たい飲み物や食べ物は控えめにし、温かいものを積極的に摂るようにしましょう。体を温める食材としては、生姜や根菜類などがおすすめです。お風呂にゆっくり浸かったり、腹巻や靴下などで保温したりするのも良いでしょう。
適度な運動も、血行を促進し、月経の状態を整えるのに役立ちます。激しい運動はかえって体に負担をかけるので、ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、無理なく続けられるものを選びましょう。毎日少しでも体を動かす習慣をつけると、体の調子も良くなり、月経にも良い影響を与えるでしょう。
最後に、ストレスを溜め込まないようにすることも大切です。ストレスは自律神経のバランスを崩し、ホルモンの分泌にも影響を与えます。リラックスできる時間を作ったり、好きな音楽を聴いたり、趣味を楽しんだり、自分なりのストレス解消法を見つけるようにしましょう。また、質の良い睡眠を十分に取ることも大切です。
これらの点に気を付けて、健やかな毎日を送ることで、月経の量も自然と改善していくはずです。ただし、あまりにも月経量が少なく、心配な場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

治療について

月経の量が少なく、心配されている方に向けて、治療についてお話しします。月経の量は、年齢や体質、生活習慣など様々な要因で変化するものですが、極端に少ない状態が続く場合は、根本原因を探り、適切な処置を行うことが大切です。月経量が少ない状態は、東洋医学では「血虚(けっきょ)」と呼ばれ、体の奥深くを流れる「血(けつ)」と呼ばれる生命エネルギーが不足している状態と考えられています。
西洋医学では、ホルモンの乱れが原因で月経量が少なくなる場合、ホルモンを補う治療が行われます。また、子宮や卵巣に病気が見つかった場合には、手術が必要となることもあります。
東洋医学では、一人ひとりの体質や症状に合わせて、漢方薬や鍼灸(しんきゅう)治療を行います。漢方薬は、体に優しく作用し、全体の調子を整えながら「血」を補い、体を温めることで、月経の状態を改善していきます。例えば、冷えが強い方には体を温める漢方薬を、ストレスが強い方には気を巡らせる漢方薬を処方するなど、体質に合わせた漢方薬を選び、根本的な改善を目指します。また、鍼灸治療は、体の特定の場所にあるツボを刺激することで、「気」や「血」の流れを良くし、ホルモンバランスや自律神経の働きを整える効果が期待できます。
これらの治療法は、西洋医学の治療と組み合わせることも可能です。大切なのは、ご自身の状態を正確に把握し、どの治療法が最も適しているかを医師と相談することです。自己判断で治療法を選んだり、治療を中断したりせず、専門家の助言に従って、安心して治療を受けてください。規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動を心がけ、心身ともに健康な状態を保つことも、月経の状態を改善するために非常に大切です。
| 項目 | 西洋医学 | 東洋医学 |
|---|---|---|
| 月経量が少ない状態 | ホルモンの乱れ、子宮や卵巣の病気 | 血虚(けっきょ):「血(けつ)」と呼ばれる生命エネルギーの不足 |
| 治療法 | ホルモン補充療法、手術 | 漢方薬、鍼灸治療 |
| 漢方薬 | – | 体質に合わせた漢方薬を選び、根本的な改善を目指す(例:冷えが強い方には体を温める漢方薬、ストレスが強い方には気を巡らせる漢方薬) |
| 鍼灸治療 | – | 体のツボを刺激し、「気」や「血」の流れを良くし、ホルモンバランスや自律神経を整える |
| その他 | 治療法の選択は医師と相談、規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動も大切 | |
まとめ

月経の量の少なさは、体からの大切な知らせです。この知らせを無視せず、自分の体とじっくり向き合うことが大切です。月経の量は、年齢や体質、生活習慣など、様々な要因で変化します。一時的なものであれば心配ありませんが、慢性的に少ない場合は、根本的な原因を探る必要があります。
月経量が少なくなる原因は様々です。例えば、過度な食事制限や過剰な運動、強い精神的なストレスなどが考えられます。また、子宮や卵巣の病気、ホルモンバランスの乱れなども原因となることがあります。原因を特定するためには、基礎体温を毎日記録し、自分の体のリズムを把握することが役立ちます。婦人科を受診し、医師に相談することで、より正確な診断と適切な治療を受けることができます。
日常生活では、バランスの取れた食事を心がけ、規則正しい生活を送りましょう。十分な睡眠と適度な運動は、心身の健康を保つ上で欠かせません。また、冷え症は月経量が少ない原因の一つと考えられているため、体を温める工夫も大切です。体を冷やす食べ物や飲み物を避け、温かいものを積極的に取り入れましょう。入浴で体を温めたり、腹巻きや靴下などで保温することも効果的です。
月経に関する悩みは、一人で抱え込まずに、信頼できる人に相談することも大切です。家族や友人、職場の同僚、あるいは専門機関などに相談することで、気持ちが楽になり、新たな視点を得られることもあります。相談することで、精神的な負担を軽減し、前向きに治療に取り組むことができます。
自分の体と向き合い、健康的な生活を送るためには、正しい知識を持つことが大切です。インターネットや書籍などで積極的に情報を集め、自分の体に合った方法を見つけるようにしましょう。そして、何よりも大切なのは、自分の体からのサインに耳を傾け、適切な行動を起こすことです。焦らず、じっくりと時間をかけて、自分の体と向き合っていきましょう。
| 月経量の少なさへの対処 |
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| 月経量減少の要因 |
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| 具体的な対策 |
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