驚震内障:眼の外傷と白内障の関係

東洋医学を知りたい
先生、『驚震內障』ってどんな病気ですか?漢字を見ると、目に何か衝撃があった時に起きる白内障のことでしょうか?

東洋医学研究家
いいところに気がつきましたね。その通り、『驚震內障』は、目に強い衝撃や振動が加わったことで起こる白内障の一種です。ただ、衝撃だけでなく、体の内側から強い力が目に加わった場合にも起こりうるんですよ。

東洋医学を知りたい
体の内側からですか?具体的にはどういうことでしょうか?

東洋医学研究家
例えば、激しい咳やくしゃみ、嘔吐などで急に腹圧が上がった時などですね。そういった場合でも目に強い力が加わり、『驚震內障』を引き起こすことがあります。ですから、外からの衝撃だけでなく、内側からの力も原因となりうることを覚えておきましょう。
驚震內障とは。
東洋医学では、『驚震内障』という言葉があります。これは、目に何らかの損傷を受けたことが原因で起こる白内障のことを指します。
眼の外傷と白内障

眼の外傷は、私たちの暮らしの中で、転倒や物とぶつかるなど、様々な要因で起こりうる身近な危険です。眼は大変繊細な器官であるため、ちょっとした衝撃でも大きな損傷を受け、深刻な視力低下につながる可能性があります。数ある眼の外傷の中でも、特に注意が必要な症状の一つが白内障です。白内障は、眼の中でレンズの役割を果たす水晶体が濁ることで、視力が低下する病気です。加齢に伴い発症することが多いものの、眼の外傷が原因で起こる場合も少なくありません。このような外傷性の白内障は、驚震白内障と呼ばれています。
水晶体は、カメラのレンズのように、光を網膜と呼ばれる眼の奥の部分に集め、鮮明な視界を保つために重要な役割を担っています。この水晶体が濁ってしまうと、光が網膜にうまく届かなくなり、視界がぼやけたり、かすんだりといった症状が現れます。初期の段階では、視力への影響は少ないこともありますが、病気が進むにつれて日常生活に支障が出るほどの視力低下を引き起こすこともあります。また、放置すると失明に至る可能性も否定できません。
眼の外傷を受けた直後は、自覚症状がなくても眼科を受診することが大切です。眼の奥に小さな傷ができていたり、出血していたりする可能性もあります。早期に適切な検査と治療を受けることで、視力低下の進行を食い止めたり、合併症を防いだりすることにつながります。眼は、私たちが外界の情報を得るための重要な感覚器官です。眼の健康を守るためにも、外傷を受けた際は速やかに医療機関を受診し、専門家の診察を受けるようにしましょう。
| 眼の外傷 | 症状 | 注意点 |
|---|---|---|
| 様々な要因で起こりうる身近な危険 |
|
|
驚震内障の種類

眼の外傷によって引き起こされる水晶体の濁り、つまり驚震内障は、傷の原因や状態によって様々な形で現れます。大きく分けて、眼に直接物がぶつかるといった鈍的外傷によるものと、刃物や尖ったものが刺さるといった鋭的外傷によるものがあります。
鈍的外傷の場合、水晶体の一部が濁る、白く霞がかかったようになるといった症状が現れます。これは、水晶体を包む薄い膜が損傷を受け、そこから房水が水晶体内に侵入することで濁りが生じると考えられています。濁りの範囲は小さく、視力への影響が少ない場合もありますが、時間の経過とともに濁りが広がり、視力が低下することもあります。
一方、鋭的外傷の場合は、水晶体に裂傷が生じることがあります。まるで水晶体にひびが入ったように見えることもあり、傷の深さや場所によっては、水晶体の中身が眼球内へ流れ出てしまうこともあります。このような場合は、炎症や眼圧の上昇といった合併症を引き起こす危険性が高いため、迅速な対応が必要です。
また、驚震内障は、外傷直後に症状が現れる場合と、数年経ってから現れる場合があります。外傷直後に症状が出なくても、小さな傷が時間をかけて水晶体の濁りを進行させることがあるため、眼の外傷を受けた場合は、たとえ軽い症状でも、眼科で検査を受けることが大切です。
さらに、眼の外傷は、驚震内障だけでなく、網膜剥離や視神経損傷といった、他の眼の病気を併発する可能性もあります。これらの病気は、失明につながる危険性もあるため、早期発見と適切な治療が重要となります。眼科では、視力検査や眼底検査、眼帯検査などを行い、患者の状態を詳しく調べます。治療法としては、点眼薬で濁りの進行を抑える方法や、手術によって濁った水晶体を取り除き、人工の水晶体を入れる方法などがあります。
早期に発見し、適切な治療を行うことで、視力低下のリスクを抑えることができるため、眼の外傷を受けた際は、速やかに眼科を受診しましょう。
| 分類 | 原因 | 症状 | 合併症 | 経過 | 治療 |
|---|---|---|---|---|---|
| 鈍的外傷 | 眼に物がぶつかる | 水晶体の一部が濁る、白く霞がかかる | 炎症、眼圧上昇 | 直後、または数年後 | 点眼薬、手術 |
| 鋭的外傷 | 刃物や尖ったものが刺さる | 水晶体に裂傷、水晶体の中身が眼球内へ流出 | 炎症、眼圧上昇 | 直後、または数年後 | 点眼薬、手術 |
東洋医学的観点

東洋医学では、目は単なる視覚器官ではなく、五臓六腑の精気が集まる大切な場所と考えられています。特に、肝との関わりが深く、肝の働きが目の健康に大きく影響します。肝は全身の気血の流れを調整し、目にも栄養を送り届ける役割を担っています。木の芽吹く春に活発になる肝は、目に栄養を送り、視界を明るく保つ力となります。もし、肝の働きが弱まると、目に十分な栄養が届かず、視力の低下や疲れ目、かすみ目などの症状が現れることがあります。
驚震内障は、目に強い衝撃が加わることで起こる目の病気ですが、東洋医学では、この外傷によって肝の経絡が傷つき、気血の流れが滞ることが原因だと考えられています。流れが滞ると、栄養が目に届きにくくなり、視界が暗くなったり、物が歪んで見えたりするなどの症状が現れます。
また、東洋医学では、腎も目の健康に深く関わっていると考えられています。腎は生命エネルギーの源である「腎精」を蓄え、成長や発育を促す役割を担っています。この腎精は、目の機能維持にも必要不可欠です。腎精が不足すると、目がかすんだり、視力が低下したり、白内障などの目の病気を引き起こす可能性があります。加齢とともに腎精は自然と減少していくため、高齢者に白内障が多いのもこのためだと考えられます。
東洋医学的な治療法としては、鍼灸治療や漢方薬、推拿などがあります。鍼灸治療は、体の特定のツボに鍼を刺したり、お灸をすえたりすることで、気の流れを整え、肝や腎の機能を活性化させます。漢方薬は、生薬を組み合わせた薬で、体質や症状に合わせて処方され、内側から体のバランスを整えます。推拿は、手技によって経穴や筋肉を刺激し、気血の流れを良くし、痛みや不調を和らげます。これらの治療は、肝と腎の働きを調整し、気血の流れを改善することで、白内障の進行を抑えたり、症状を軽くしたりすることを目指します。ただし、これらの治療法は西洋医学の治療に取って代わるものではなく、あくまで補助的な役割を果たすものであることを理解しておくことが大切です。
| 臓腑 | 役割 | 不調時の症状 | 関連する病気 |
|---|---|---|---|
| 肝 | 全身の気血の流れを調整、目に栄養を送り届ける | 視力の低下、疲れ目、かすみ目 | 驚震内障 |
| 腎 | 生命エネルギー「腎精」を蓄え、目の機能維持に必要 | かすみ目、視力低下 | 白内障 |
| 治療法 | 概要 | 効果 |
|---|---|---|
| 鍼灸治療 | ツボに鍼を刺したりお灸をすえることで気の流れを整える | 肝や腎の機能活性化 |
| 漢方薬 | 生薬を組み合わせた薬 | 体質や症状に合わせて内側から体のバランスを整える |
| 推拿 | 手技で経穴や筋肉を刺激 | 気血の流れを良くし、痛みや不調を和らげる |
東洋医学的治療法(鍼灸治療、漢方薬、推拿)は、肝と腎の働きを調整し、気血の流れを改善することで、白内障の進行を抑えたり、症状を軽くしたりする補助的な役割を果たします。
日常生活での注意点

目のけがは、視力の低下だけでなく、最悪の場合は光を失うこともある深刻な問題です。そのため、日頃から目の安全に気を配り、けがを未然に防ぐことが大切です。日常生活の中で、どのような点に注意すれば目を守ることができるのでしょうか。
まず、運動をする際には、目を保護するための道具を使いましょう。例えば、球技を行う際はゴーグルやフェイスガードを着用することで、ボールが目に当たるのを防ぐことができます。また、大工仕事や日曜大工など、物が飛び散る可能性のある作業をする際にも、安全メガネをかけることで目を守ることができます。
次に、転倒にも注意が必要です。特に、階段や段差のある場所、水で濡れて滑りやすい場所などでは、足元に注意してゆっくり歩きましょう。また、周囲の環境にも気を配り、障害物につまずかないように注意することも大切です。小さなお子さんは、まだ足元がしっかりしていないため、転びやすく、目をぶつけやすいので、大人が注意して見守る必要があります。また、ご高齢の方も、加齢に伴いバランス感覚が衰えたり、視力が低下したりすることで転倒しやすくなるため、より注意が必要です。
さらに、目に異物が入った場合も、こすったりせずに、流水で洗い流すようにしましょう。異物が取れない場合は、無理に取ろうとせず、眼科を受診することが大切です。
目のけがは、早期発見と適切な治療が非常に重要です。万が一、目をけがした場合は、すぐに眼科医の診察を受けましょう。自己判断で治療を行うと、症状が悪化したり、後遺症が残ったりする可能性があります。目の健康を守るためには、日頃の心がけと、適切な処置が不可欠です。
| 目のけがを防ぐための対策 | 具体的な方法 | 対象者 |
|---|---|---|
| 運動時の目の保護 | ゴーグルやフェイスガードの着用 | 球技をする人、日曜大工などをする人 |
| 転倒防止 | 足元に注意、周囲の環境に気を配る、階段や水場は特に注意 | 子供、高齢者 |
| 異物への対処 | こすらず流水で洗い流す、取れない場合は眼科受診 | 全ての人 |
| 早期発見・適切な治療 | 自己判断せず眼科受診 | 目をけがした人 |
早期発見と治療の重要性

目の病である驚震内障は、出来るだけ早く見つけて、きちんと手当てをすることで、視力の衰えを少なく抑えることが出来ます。異変に気付いたらすぐに眼科医の診察を受けることが大切です。
例えば、目に何かが当たったりした後、視界がぼんやりしたり、かすんで見えにくくなったり、光がひどく眩しく感じたりするなどの症状が現れたら、すぐに眼科を受診しましょう。眼科の先生は、様々な検査を通して、驚震内障の種類やその進み具合を詳しく調べます。そして、その状態に合わせて、一人ひとりに合った治療方針を決めていきます。
治療には、目に差す薬で病状の進行を抑える方法や、手術によって濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズを入れる方法などがあります。早く見つけて治療を始めれば、目の機能を取り戻せる見込みが高まります。
また、病気を自覚する兆候がなくても、定期的に眼科で検査を受けることも大切です。自覚症状がないまま進んでしまう場合も多いので、眼科で検査を受けることで、驚震内障の早期発見に繋がる可能性があります。特に、ご高齢の方や、糖の病などの持病をお持ちの方は、定期的な検診を強くお勧めします。
早期発見と適切な治療は、大切な視力を守る上で非常に重要です。日頃から目の健康に気を配り、少しでも異変を感じたら、ためらわずに眼科を受診しましょう。

