生理 試水:出産前の水漏れについて
試水とは、赤ちゃんを包む薄い膜(羊膜)が破れて、中に満たされた羊水と呼ばれる液体が体外に流れ出ることを指します。通常、出産に向けた陣痛が始まり、子宮の入り口(子宮口)が開いてくる過程で羊膜は破れますが、試水の場合は陣痛が始まる前に羊膜が破れてしまうのです。羊水が出てくる量は人それぞれで、少量がちょろちょろと漏れる場合もあれば、一度に大量に流れ出る場合もあります。よく似た言葉に破水がありますが、試水と破水は異なるものです。破水は陣痛が始まった後に羊膜が破れるのに対し、試水は陣痛が始まる前に羊膜が破れることが大きな違いです。また、高位破水と呼ばれるものも存在します。これは子宮口付近ではなく、子宮の高い位置で羊膜が破れる状態を指します。この場合、少量の羊水が少しずつ漏れることが多く、これも試水の一種と考えられます。高位破水は、羊膜に小さな亀裂が生じることで起こり、多くの場合、自然に治癒することもあります。しかし、試水は早産や感染症につながる可能性があるため、注意が必要です。羊水の流出によって子宮内の無菌状態が保てなくなり、細菌が侵入しやすくなるからです。また、特に妊娠37週未満で試水が起きた場合は早産の可能性が高まります。お腹の赤ちゃんの発育が未熟なうちに生まれてしまうと、呼吸器系の問題や体温調節の難しさなど、様々な健康上の問題が生じる可能性があります。少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関を受診することが大切です。
